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【コーチングコラム】クライアントの感情への対応

クライアントは絶えず
感情を伴って生きています。
コーチは、クライアントと
適切な距離感を取ることによって、
クライアントの状態を適切に把握します。
そして、その感情を
適切に処理することによって
クライアントの目標達成を
サポートしていきます。

例えば、クライアントが、
怒りや愚痴をかなり深いレベルで
抱えています。
ビギナーコーチは
前向きな方向へシフトさせるべく
一生懸命関わります。
ある程度話を聞き、
「ここまで話してどうですか?」
とメタ・コミュニケーションを入れます。

しかし
「ますます怒りが出てきました」
「もう相手は変えられないので、
私が割り切るしかないんです」
と、反応は思わしくありません。
どうするのが良いでしょうか?

〈クライアントが抱えるのが怒りの場合〉
クライアントの怒りの原因となっている人間を
クライアント以上にこき下ろします。
「本当にあなたの言うとおりだ。
あなたの思いを酌めないその人は
成っていない、悪だ」と。
そうすると、
いやコーチが言うほど悪くないよ!!
という、NOの気持ちが
出てきて言うのです、
「いいところも、
頑張っているところもあるし・・・」。
「じゃあ、いいところがあるなら、
どうしましょうか?」

「捨石を打つ」
「区別して聞く」
「真実化する」
の3つのスキルを組み合わせ、
感情と事実を区別できるようにします。
人は、感情の中にいると、
事実が見えないことが多いので、
そこをうまく交通整理するのが
コーチの腕の見せ所です。

〈クライアントが抱えるのが愚痴の場合〉
クライアントが、上司との人間関係で
ストレスを多く感じています。
上司を変えるべくいろいろ取り組んでも、
全く変わってくれません。
もう自分が割り切って
必要以上に関わらない、
コミュニケーションも取らない
という諦めの状態にいます。
そして、コーチの質問にも答えるのですが、
全て愚痴っぽくなるのです。
「愚痴を言ってる自分はどうですか?」
「まだ、愚痴を聞いて欲しいですか?
それとも、前に進む会話にしますか?」
と訊ねてみましょう。
クライアントも愚痴ばかり言っている自分に
フッと気づいたのでしょう。
「もう十分です」
の声が聞けました。
ここでも、不満という感情の中から、
クライアントを出してあげる必要があります。

絶対大丈夫
野津浩嗣

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