あるアメリカのコーチが
言っていました。
日本人は「味噌も糞も一緒」 にすると。
右手にバケツ一杯の味噌が入っている。
左手にバケツ一杯の糞が入っている。
これを日本人はよく混ぜるという。
1杯ずつ独立させておけば、
それぞれ食糧と肥料で使い道があるのに、
それを混ぜてしまって
使い道を無くしていると言うのです。
アメリカ人は仕事で成果が生まれるならば、
嫌な人ともいくらでもコンビを組みます。
私たち日本人は、
あの人が嫌いだと思うと
その感情が優先され、
いくら最高のパフォーマンスが
発揮されようとも
組もうとはしない!
「事実(成果)」と「感情」
を区別できていないのです。
コーチが
「区別」という概念を持つと、
○自分が何を見ているのかを
はっきりさせることができる
○事柄(事実)と
感情(思い込み、判断、評価など)が
一体になっていることに
気づく(気づかせる)ことができる
○誤認しているものをほどく
○なんとなく見えていて、感じているが
言語化できていない時に
気づきを与えることができる
「区別する」
という概念を持って関わると、
相手を次のステップに
向かわせることが可能になります。
時として、
クライアントの中に
何を見ているのかをはっきりさせたり、
誤認しているものをほどいたり、
事柄(事実)と
感情(思い込み、判断、自分への評価)が
一体になっていたり、
なんとなく見えていて、
感じていることが言語化できない時に
気づきを与えるのが
「区別」というスキルです。
コーチが区別する
という概念を持っていると、
クライアントを次のステップに
向かわせることが可能になります。
ビギナーのコーチは
クライアントの成果に
一喜一憂しますが、
コーチにとって大切なことは、
コーチができることと
クライアントがやることの区別、
クライアントの気持ちに共感することと
コーチのエネルギーが下がること
の区別ができることです。
区別によって、
コーチとクライアントにいい距離間が作れ、
クライアント自身の成長や周囲が
よく見えるようになります。
クライアントがどんな存在で、
こんなことが起こるのかも
見えてくるようになります。
セッション中に
上手く進まなくて困ったときに
『区別する』
は有効なスキルの1つです。
絶対大丈夫
野津浩嗣