ICCコーチ養成スクール校長の野津です。
先日は、コーチングの基本スキルのトレーニングでした。その中でも200以上あるといわれている「聞く」についてトレーニングしました。コーチはいろいろな聞き方を身に付けなければいけません。
(この画像は様々な感情を聞き分けるトレーニングに使うシートです)
コーチングにおける「聞くこと」の重要性は、コーチとクライアントの両方にとって大きなメリットをもたらします。
コーチ側のメリット
- 理解を深める
コーチは、クライアントの言葉を注意深く聞くことで、クライアントの考え方、感じ方、価値観を深く理解できます。これにより、より効果的な質問ができ、クライアントの自己認識を促進します。
- 信頼関係の構築
聞くことにより、コーチはクライアントに対して共感と理解を示すことができます。これは信頼関係(ラポール)の構築に不可欠で、クライアントが自分自身を開放しやすくなります。
- 効果的なフィードバック
コーチは聞くことによって、クライアントのニーズや目標に合わせたピッタリのフィードバックを提供できます。これにより、クライアントの成長をより効果的にサポートできます。
- 自己発見
コーチ自身も聞くプロセスを通じて、自分自身のコーチングスタイルやアプローチに関する洞察を深めることができます。
クライアント側のメリット
- 自己理解の促進
コーチが聞くことによって、クライアントは自分自身の考えや感情を整理し、自己理解を深める機会を得ます。
- 新たな視点の発見
質問やフィードバックを通じて、クライアントは自分では気づかなかった視点や解決策を発見することができます。
- 目標達成への自信
コーチが聞く姿勢を示すことで、クライアントは自分の考えや感情が価値あるものとして受け入れられていると感じ、目標達成に向けての自信とモチベーションが高まります。
- エンパワーメント
聞かれることにより、クライアントは自分の問題解決能力や自己決定能力が認められていると感じ、より主体的に行動することができます。
総じて、コーチングにおいて「聞く」ことは、コーチとクライアントの関係を強化し、コーチングプロセスの成果を最大化するための鍵となります。
以下、コーチの聞き方です。
クライアントの価値を聞く/強みを聞く/感情を聞く/ゲームを聞く/トラウマを聞く/欠けているものを聞く/ニードを聞く/基盤を聞く/バランスがとれているかを聞く/人間関係を聞く/自己評価を聞く/セラピーが必要かどうかを聞き分ける など