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【コーチングコラム】すぐ辞める新人と続く新人の違いは上司にあり!

あなたの部署に配属された
新人や若手社員は
元気に働いているでしょうか?

先日
「新人が『なんかやりたい仕事と違う』
と言って辞めちゃったんです」
という話を聞きました。
「仕事なんて数年やってみないと、
自分がやりたかったことかどうか
なんて判断できないと思うんだよなぁ。
実際にやってみたら
思ってもみない夢中になれることが
見つかったりさ。
そういうのが面白いんじゃない。
堪え性がないのは
やっぱゆとりだからかなぁ」
と話されていました。
僕自身、道路公団に
技術職として入職したものの、
途中から社員教育の分野に
携わるようになり、
どんどん夢中になった身なので、
彼の話に頷きました。
しかし、彼らが辞めるのは
彼らのやる気の問題なのでしょうか。

2000年代以降、
特に“ゆとり世代”が社会人になった
10年頃からは、
離職率が増加し話題になりました。
僕自身
「離職率を低下させるためには
どうすればいいか」
を研修で話してほしい
というリクエストをよくいただきます。
研修を受けた方が
一様におっしゃるのが
「辞める本人にやる気がないから
辞めるんだと思っていました。
違うんですね。
上司や指導役である私たちが、
新人を「受け入れる」ことが
できていなかったんですね」
という気づきです。

4月に公開された調査
「入社前後のトラブルに関する調査2022(連合)」
でも、新卒入社をした企業を
5年以内に退職した理由のトップは
「仕事が自分に合わない」(40.1%)
でした。
しかしながら、
「入社後の新人研修や先輩・上司からの
指導やアドバイスがあった」人の場合、
「仕事が合わない」を挙げた人の割合は、
36.1%に減少。
「指導やアドバイスがなかった」人
(45.5%)の場合を
10ポイント近く下回ることが
分かりました。
つまり入社してすぐに
「情報ネットワーク」を構築できた人
=上司や先輩から仕事に役立つ
情報・アドバイスをもらい
良好な関係を築けた人は、
会社組織への適応に成功しています

どんな仕事であれ、
実際に仕事をする前と後では
ギャップがあります。
「リアリティー・ショック」です。
仕事の内容だけでなく、
職場の人間関係も含まれます。
特にここ2年はコロナ禍の影響で
インターンなど
実際に職場を経験する機会が減少し、
平年以上にギャップに苦しんでいる
新人は多いのです。

そんな中、配属先の上司や先輩は
いつも不機嫌に見える、
いつ話しかけていいのかわからない、
リモートワークばかりで
自分の部署にどんな人がいるのかも
わからない…
こんな状態だと、
不安な気持ちが
どんどん増幅することは
容易に想像できます。
反対に、配属先の上司や先輩が、
新人が抱えている不安な気持ちを
受けとめて導いてくれる人であれば、
「自分も頑張ってみよう」
と思えるようになるのは必然ですね。

今どきの若者は、周囲からは
わかりにくいかもしれませんが
「素直」で「真面目」な傾向があります。
そして成長志向を持っています。
上司や先輩の対応で、
どんどん伸びていく
原石のような存在です。

新人への指導で
ぜひ取り入れてほしいのが
2つの声かけ。
①朝は顔を見て挨拶
②頼んだ仕事をしていたら「〇〇やってるんだね」と一言声をかける

どちらも難しいことではないですし、
数秒あればできることです。
今すぐ実践してみてください!

絶対大丈夫
野津浩嗣

参考:「最近の若者はすぐ辞める」と怒る前に知るべき、「仕事が合わない」と言い出す新人の真実

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