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【ICCレポート vol.3】99期3回目「フィードバック」

ICCコーチ養成スクール校長の野津です。
先週末ICCコーチ養成スクールの3回目の講座がありました。
100数十あるコーチングスキルの中でもトップクラスのスキルである「フィードバック」。これを使わないコーチングは考えられません。4時間かけて理解、体験しました。

フィードバックスキルとは

コーチングのフィードバックとは、相手から感じた事実を相手に返すことです。コーチの意見や感想を言うことではありません。

20数年前の話ですが、フィードバックに関して今でも印象に残っていることがあります。
その日、米国コーチがフィードバックを教えてくれました。日本にコーチングが入ってきて2,3年経っていましたが、その日初めて披露されました。
コーチ曰く「日本人は真実を話すのが苦手でしょう!」
確かに、日本のコミュニケーションにはフィードバックに該当するものがありません。

日本はハイコンテクストで世界1位です。
ハイコンテクストは、言葉ではなくコンテクスト(文脈)に頼るコミュニケーションスタイルのことです。暗黙のルール、阿吽の呼吸、空気を読む、忖度などが推奨される文化です。いかに日本文化がハイコンテクストであることがわかります。

フィードバックスキルのポイント

事実を話すのが苦手な日本人が、会話の中で事実を伝えるにはどうしたらいいのでしょうか。

【目的】フィードバックは何のためにするのか?
  • 「気づき」が生まれ「改善」に繋がる
  • ポジティブフィードバックは、強みをさらに伸ばす改善
  • ネガティブフィードバックは課題を改善する
【効果的なフィードバックの要素】
  • 事実の指摘
  • 具体的である
  • 簡潔に要点を示す内容である
  • タイムリーである
  • 個人的な感情や価値観、要望ではないこと
  • 感じる雰囲気
【語尾に注意する】
  • 〜していました(しています)
  • 〜でした(です)
  • 〜伝わりました
  • 〜聞こえました
  • と言ってました(言ってます)
【フィードバックするポイント】
  • キーワードを拾う
  • 要約、オウム返しをする
  • 直感に従う(違和感や矛盾を感じた時)
  • 表情、声のトーン、エネルギーの変化
  • 区別して聞く

 

前述の米国コーチのフィードバックのデモコーチングを見た時、「えー」「そこまで言っていいの」「クライアントが怒らないのか」と、会場中が大騒ぎ。
しかし、クライアント役は「目標に対しての真剣さが増した」「大きな気づきがあった」とシェアしてくれました。私自身、その時の衝撃から、本場のフィードバックを意識して使うようになりました。

誰か私のフィードバックを体験したい方はいませんか?
ICCでは、講師のデモをたくさんお見せしています。プロコーチの技を体験したり、見たりすることも大切な学びです。

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