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【ICCレポート vol.2】98期6回目「戦略」

ICCコーチ養成スクール校長の野津です。
前回「オリエンテーション」について書きました。
オリエンテーションでは「戦略」についての話し合いもします。

※前回の『【ICCレポート vol.1】98期6回目「オリエンテーション」』

「戦略って何?」「コーチングに戦略があるの?」
初めて聞いた方は、きっとそんな疑問をお持ちになるでしょう。

戦略とは

コーチングにおける戦略とは、
「クライアントの目標達成のために様々な方法からベストな方法を決めること」です。
コーチはクライアントから目標を与えられます。
目標に向かって闇雲にコーチングを行っても結果は出ません。
ゼロの状態からどのように目標達成していくのか、目標までどのような方法で進むのか
具体的な方向性やシナリオが戦略のことです。

私は20数年前にアメリカのコーチから言われたことを今も覚えています。
「戦略の立てられないコーチはお金を取ってはいけない!」
戦略を立てられないのはプロではないということです。

もちろんプロコーチでなくても、組織の中でコーチングを行う人も必ず戦略を立てる必要があります。
コーチはオリエンテーションの際に戦略を3つ以上立てて臨みます。
そこからどの戦略でコーチングを進めていくのかクライアントと話し合います。

戦略4つのポイント

戦略を立てる時には、次の4つのポイントがあります。

  1. 戦略を立てる時は、クライアントからもらったゴールリストの行間まで読み込みます。
    そして、クライアントの気持ちになり、今の状況や環境などイメージします。
    この時使うコーチングスキルは、「クライアントになる」。
    その人になる、クライアントは、今、何を思ってるいるのか、どんな気持ちで生きているのか?
    その人を十分考えて戦略を立てます。
  2. クライアントの目標はWhat(何・こと)とWho(誰・人)の2つの角度からで考えます。
  3. 戦略にはコーチの特質が現れます。
    艱難辛苦を乗り越えるような、ハードワークな戦略ばかりを用意するコーチが結構います。
    私は個人的にはコーチングを楽しんで欲しいと思っているので、戦略に必ず楽しめるもの、ワクワクするプランを用意しています。
  4. 戦略をクライアントに説明する際は、クライアントが達成をイメージしやすいように伝えます。

オリエンテーションは、コーチング全体の成否の3割は握っているセッションだと思っています。
ですので、ICCではオリエンテーションについては、2日間かけてじっくり学ぶ時間を取っています。

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