先日、あるクライアントをコーチングしました。
雑談から始まり2時間ぐらい経って、
私が
「その強制する言い方、
毎回毎回言い切るその言い方、
何とかなりませんか?」
と一言。
クライアントは
「エッ??」
と言った後、しばらく無言でした。
そのクライアントは
自分の意見・考えを言った後に、
必ず「そうでしょう!」
「コーチもそう思うでしょう!」
と続けるのです。
私も最初は、
自分の意見に自信あるので
そう言っているのだ、
と好意的に捉えていました。
時には、ギャグ的に
笑いにさえしていましたが、
だんだん「そうではないよ」
という気持ちになり、
更には不快感が生じてきました。
そのクライアントは、
指導力と人望でリーダーとしての
地位を築いてきましたが、
全て自分の経験やリソースが
他の人に100%当てはまる
訳ではありません。
ビジネスにおいても
表面上は相手の言葉を聞いているようですが、
「そうでしょう!」
「あなたもそう思うでしょう!」
と“同意なき「はい」”
を言わせているのかもしれません。
そのことを私にフィードバックされた
クライアントは、その後、
そのことに触れませんでしたが、
後日大きな気づきがあった
というメールが届きました。
コーチングコミュニケーションで
最も気をつけなければならないのは
“リベラルな会話”です。
しかしながらコーチの中にも、
コーチ側の思い込みや誘導で
コーチングを進めている人がいます。
自分がそのような
コミュニケーションをとっていることに
気づかない人もいます。
これは第三者によるチェックが必要です。
他の人へはどうか分かりませんが、
コーチにだけは全て、
自由に話せることが基幹です。
“リベラルな会話”を心掛けてください。
絶対大丈夫
野津浩嗣