今回は「聞く」についてお話しします。
コミュニケーションの基本の「き」ですね。
「人の話を聞く」というのは日常的に行っていることですが、
自信を持って「聞けている」と言える人は
どのくらいいらっしゃるでしょうか。
そして「聞けている」と自信を持っている人も、
話している人は本当に
「聞いてもらっている」と思っているでしょうか。
「聞く」ために抑えてほしいポイントをお話します。
まず、聞く態勢を整えましょう。
自分の何もかもを
目の前にいる人の方に向ける姿勢
をつくります。
何かをしながら聞かない。
キーボードをカチャカチャしながら
聞くなんて論外です。
とにかく関係のない情報が
できるだけ入らない工夫をする。
例えば携帯電話などはそばに置かない。
妨げるものはすべて排除し、
一切、目に入らないようにするのも良いでしょう。
そして、話を聞く時にはしっかりと
相手の目を見る。
話の内容を理解しようと努めるのと同時に、
相手の感情の変化にも注意を向ける
とよいですよ。
相手のどこが自分と同じで、
どこが自分と違っているかを見極められるよう、
能動的に聞くことも大切です。
最後に、話に割って入らない。
あなたと違う意見であっても、
まずは最後まで相手の話を
きちんと聞いてください。
話をしている時に腰を折られることほど
嫌われる行為はありません。
人の話に割って入りたい衝動に
かられてもグッとこらえる。
話し始めたくなっても、
相手が考えをすべて言い終わるまでは待つ。
しばらく続けていると、
話に割り込みたい衝動を
抑えることできるようになりますよ。
「聴く」や
「傾聴(けいちょう:(耳を傾けて)熱心にきくこと)」
などの言葉もよく耳にするようになり、
「聞く」ことの重要性は徐々に
認識されていると思いますが、
人の話をよく聞くことは人間関係を築き、
維持し、深めるうえで絶対に必要なことです。
話を熱心に聞けば、
その人のことを気にかけ、大事にしていること、
人間関係を保ちたいと思っていること
が伝わります。
この素地があるからこそ、
「ほめる」「叱る」の指導が
十分な力を発揮するのです。
聞くは一日中様々なシーンでしていることです。
いつでも訓練する時間が取れるということ。
さあ!いますぐ!やってみてくださいね!
絶対大丈夫
野津浩嗣