クライアントから出される目標(ゴール)は、
必ずしも真のゴールとは限りません。
クライアントは表面的やシンボル的に
そう思っていても(仮のゴール)、
本当にクライアントが活かしたいことや
解決したいものは、
それ以外のところにあります。
ラッキョウや玉葱の皮を剥くように
真のゴールを引き出していく
ことが大切です。
例えば、
クライアントが出した目標が
「パソコンのスキルアップ」であっても、
実は
「作業効率を上げて、
帰宅後に趣味の時間を持ちたい」
が本当の目標かもしれません。
クライアントから
真のゴールを引き出すことから
コーチングは始まります。
時として、クライアントの中に
何を見ているのかをはっきりさせたり、
誤認しているものをほどいたり、
事柄(事実)と
感情(思い込み、判断、自分への評価)
が一体になっていたり、
なんとなく見えていて、
感じていることが言語化できない時に
気づきを与えるのが
「区別」というスキルです。
コーチが区別するという
概念を持っていると、
クライアントを次のステップに
向かわせることが可能になります。
ビギナーのコーチは
クライアントの成果に一喜一憂しますが、
コーチにとって大切なことは、
コーチができることと
クライアントがやることの区別、
クライアントの気持ちに共感することと
コーチのエネルギーが下がること
の区別ができることです。
区別によって、
コーチとクライアントにいい距離間が作れ、
クライアント自身の成長や周囲が
よく見えるようになります。
クライアントがどんな存在で、
こんなことが起こるのかも
見えてくるようになります。
セッション中に上手く進まなくて
困ったときに『区別する』は
有効なスキルの1つです。
絶対大丈夫
野津浩嗣