ICCコーチ養成スクール校長の野津です。
先日行われたICC コーチ養成スクールの7回目は“名物講座”と言われています。
何をするのかというと、 ICF(国際コーチング連盟)の標準フローに沿って、30分間のコーチングを参加者全員の前で行います。それに対して他の参加者や講師陣からフィードバックをもらうという正に“まな板の上の鯉”状態になる1日です。
この講座が最も自分の力になると、毎回再履修で参加する常連のベテランコーチもいます。
自分のコーチングのやり方が独善的になっていないかどうか、様々なコーチングスキルを使いこなせているかどうか、クライアントの目標や課題に戦略がマッチしているのかなど、たくさんの学びや気づきが得られます。
コーチングに対してフィードバックする側も、コーチのあり方やクライアント中心のコーチングになっているどうかを客観的に見ることができ、とても勉強になります。
フィードバックのチェックポイント
フィードバックにはたくさんのチェックポイントがあります。その一部を紹介しましょう。
【セットアップとゴール設定】
- クライアントの 話したいテーマとゴールでスタートしている
- ラポールを形成してから セッションをスタートしている
【関係性】
- コーチが一貫して、コーチの役割になっている
- クライアントに敬意を払っている、好奇心を示している
【聞き方】
- クライアントが話しやすいようにうなづき、相槌、オウム返し等を行っている
- クライアントのエネルギーの変化、非言語をよく聞いている
【質問】
- 目標達成に必要な情報収集の質問をしている
- 未来志向型の質問をしている
- 気づきや思考を広げるための質問やフィードバックをしている
【成長を促進する】
- 目標達成に向けた行動計画をクライアントが決めた
- クライアントが主役になっている
- クライアントの成長を承認している
これはフィードバック項目の一部です。
はじめての方には言葉が難しいかもしれませんが、「へぇーこんなにもいろんなポイントでチェックするんだ」ぐらいに思っていただければ大丈夫ですよ。
ICCコーチ養成スクールは、これまで21年間で99期まで開講しています。その間、カリキュラム変更が何度か行われてきましたが、この講座は第1期から続いている“名物講座”です。
コーチのあり方も磨かれますし、 コーチングのスキルアップにもなります。
コーチングを勉強してみたい方には、ぜひこの講座の醍醐味を味わっていただきたいですね。