2021年2022年シーズンに
すばらしい結果を残した
東京ヤクルトスワローズの
成長のかげには高津監督の
「絶対大丈夫」
という言葉があったそうです。
高津監督が選手時代、
故・野村克也氏に
「勝負は時の運や」
と言われたからこそ、自信を持って
大丈夫と言えたそうです。
「人事を尽くして努力した後は
神様しか勝敗を左右できない。
野村監督は、
そこまでの準備をしたのか？
と言いたかったんだと思う。
それで気持ちが楽になった」
と、当時の心境を説明して
「絶対大丈夫」
という話につなげたのです。
高津監督は「絶対大丈夫」
と繰り返すことで選手を勇気づけ、
チームを引っ張り、
最高の結果をつかみました。
コーチとクライアントの関係、
上司と部下の関係に置き換えても
同じです。
相手が壁にぶつかって悩んでいる時、
一歩踏み出そうとしている時の
コーチ（上司）からの
「絶対大丈夫」
という背中を押す言葉は、
自信ややる気につながります。
そして、
「何かあったら相談して」
と一言添えることは、
クライアント（部下）が
もし失敗しても戻ってこられる
居場所を作る効果があります。
だから、安心して
チャレンジすることができるのです。
「絶対大丈夫」という言葉は、
相手の可能性を信じているからこそ
言える言葉です。
コーチングの基本は、
まず「相手の可能性を信じる」ことです。
どんなに高度なテクニックよりも
ここが前提にないと
コーチングは絶対にうまくいきません。
ぜひ、クライアントや部下の
可能性を信じて、
「絶対大丈夫」
「何かあったら相談して」
の言葉で背中を押してください。
絶対大丈夫
野津浩嗣